神奈川県警察運転免許センターは県の「二俣川地区県有地利活用計画」に基づきPFI事業（BTO方式）として設計施工され、現在運用されている。基本理念として、①利用者にやさしい施設②明るく、清潔感・開放感③来場者数の変動に対応④環境配慮、ライフサイクルコスト削減⑤道路交通法改正に即した技能試験コース⑥セキュリティー、安全・安心⑦周辺の環境に配慮（以上概略）が挙げられ、早い段階から新しい免許センターの在り方を県警察担当の方々と議論を積み重ねてきた。利用者の多くは数年ぶり又は初めてで、しかも国内で利用者数が多い免許センターのひとつであることから、特に配慮したのは手続きのわかり易さであった。中央に三層吹抜けを設け、手続きは基本的にこの吹抜けを大きく一周することで完了できるように窓口等を順番に配置した。こうすることで明るく、視線が通る開放的な内部空間と動線の大きな流れを視覚化することでわかり易さにつなげた。