今回の計画は児童・先生・地域の交流によって学び合うこと、新たなきっかけをつかみ成長していくこと、小牧市の未来をつくっていく様々な「つながり」を大切にする学び舎を目指した。小牧市では図書を活用した学習の歴史があり現在でも多くの図書を活用していることから、子どもたちと本の距離は近く、それをコンテクストと読み解き、学び合いの核として図書機能を主とした「小牧山ステップ」を学校の中心に提案した。市民に親しまれている小牧山をモチーフとし、3層の多方向に向く吹抜の空間構成から、子どもたちの交流を視覚的、動線的にも活発化させ、多学年交流や他の子どもたちの活動を肌で感じられる空間としている。またその活動を自然に促すために図書室はオープンな設えとしている。小牧山ステップに面する外部ではステップ状にテラスを計画し、内外の活動をつなげるつくりとしている。子どもたち一人一人が自ら考え動き回り、そこで学び合いが生まれ、つながりを広げていく空間を目指した。