Sagamihara Kyodo Hospital

「JA神奈川県厚生連 相模原協同病院」

医療機能の変化に柔軟に追従する“ハイブリッド・フレームシステム”

相模原市北部地域の医療の中心的役割を担ってきた病院の移転新築計画。本施設は、広い敷地を生かし、外来と救急、中央診療機能を集約した「診療棟」と、給食や薬剤、物品供給と入院部門を集約した「病棟」の2棟構成に分けた合理的な分棟形式とした。「診療棟」は、2階建の低層建物とすることで、経済的にロングスパンを実現し、柱に左右されない柔軟な諸室配置を可能とした。外来や救急関連諸室はワンフロアで完結させ、東西を貫くホスピタルストリートに沿って各検査窓口を並べることで、患者が上下階移動することなく、高齢者でも安全で分かりやすい計画とした。「病棟」は、患者の見守りのし易さや看護動線の短縮に配慮し、スタッフステーション廻りはT型梁付きのPC床版を採用することで18.6m×25mの無柱空間とし、見通しの良い病棟環境を実現した。病棟の構造は3.15mスパンの斜め矩形の柱を外部に出したアウトフレームとし、病室内に余計な出っ張りを無くすとともに、日射も制御機能も兼ねた計画としている。

国土交通省主催「令和2年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」に採択

・受賞:
SDA賞
・写真撮影:
エスエス東京 / 鈴木文人写真事務所
竣工年
2020
所在地
相模原市緑区
延床面積
32,024㎡
階数
地上6階
構造
S/SRC/RC

DESIGN STORY “病院建築”から『これからの医療を支える建築』へ

お問い合わせ

弊社への依頼、相談などにつきましては、以下よりお問い合わせください。

Sagamihara Kyodo Hospital

Sagamihara Kyodo Hospital