DESIGN STORY

部署紹介:コストマネジメント室

継続的かつ戦略的に
プロジェクトを推進する
コストマネジメント
開発マネジメント本部 
コストマネジメント室 
室長 郡司祐光

  • プロジェクトを
    「実現」へ導く

    皆さんは「コストマネジメント」という仕事にどんなイメージを持っていますか?

    設計から施工まで、プロジェクトの状況は日々変化します。さらに近年では、大型プロジェクトの増加による施工会社の供給逼迫、深刻な労働力不足、不安定な世界情勢、資材価格・労務費の高騰、法規制改正による働き方の変化など、多くの要因が市況に影響を与えています。

    そのような限られた条件の中で建築の実現性を高めるのがコストマネジメントです。

    コストマネジメントは、建設コストを下げることが目的ではありません。
    私たちのミッションは、プロジェクトを最適化するためにコスト・品質・スケジュールを総合的にマネジメントし、クライアントの意思決定をサポートしながら、プロジェクトを「実現」へ導くことです。

誰よりも俯瞰的に
プロジェクトを見る

コストマネジメントの仕事は、積算業務※1だけではありません。私たちの役割は、多数のコンストラクションマネジメント業務※2に携わってきた経験を活かし、その知見とスキルを設計業務に取り込みプロジェクトを推進することです。プロジェクトの関係者をつなぐ架け橋となり、コストだけでなく品質やスケジュールの最適化を図ります。

私たちは各フェーズでコストの見通しをアップデートし続け、意思決定を支援します。具体的には、設計業務の円滑な進行を支援するマネジメント、発注段階における最適な調達戦略立案、監修業務におけるコストコントロールの仕組みづくりなど、多角的な観点からプロジェクトを支えます。また、BIM(Building Information Modeling)の活用による概算プログラムの構築や、建設コストデータのデータベース化など、コストマネジメントに必要なツールやシステムの開発にも積極的に取り組み、効率的かつ高度なマネジメント体制を構築しています。

自社内にコストマネジメントのチームがいることで、プロジェクトの状況を設計チームと細かく連携し、検証内容を早期にフィードバックして短期アクションを多く繰り返すことができます。これにより品質低下のリスクを防ぎ、高い目標を実現することができるのです。

※1 建築に必要な費用を算出する業務。

※2 技術的中立性を保ちつつ発注者の立場に立ってそのプロジェクトの事業構想・企画・計画から設計・発注・工事・維持管理の各段階において、プロジェクト運営、品質管理、コスト管理、スケジュール管理などのマネジメント業務を行うこと。

  • フェーズごとに変わる、
    コストマネジメントの役割

    ■事業構想、計画段階
    事業計画、計画建物の特性を分析し、求められる品質・性能に合わせて建築・電気・機械、各エレメント等の必要なコストを算出し、内容ごと部分ごとの目標コストの設定をおこないます。

    ■基本設計段階(基本設計)
    初期段階で各工種の目標配分やコストプランニング時の内容を明確化します。基本設計終了時に基本設計概算を行い、改めて目標予算の配分等を確認します。

    ■実施設計段階
    工事費等の金額が予算内に収まるように、コストマネジネントの精度を高めます。早期から詳細に施工計画を検討し、仮設等のコストも合理化していきます。

    ■発注段階
    工事発注戦略立案から発注準備までの作業で、クライアントのリスク軽減を図ります。見積要綱書・見積作成要領書策定や内容検討・評価・価格交渉、契約締結等を支援し適正なコストでの発注を図ります。

    ■工事段階
    クライアントの要望による工事の増減対応や設計変更におけるルール策定、内容確認などをコスト面からの支援及び工事費のモニタリングをおこないます。また、物価変動に対する対応策なども支援します。

  • 経験と実績を活かす
    独自データベース

    久米設計では、豊富な自社実績および自社以外の公表建物データを集積・分析しデータベース化しています。このデータベースは、建設市況動向や建物用途ごとの特徴を瞬時に可視化することができ、さらに概算ソフトに組み込むことで、プロジェクトコストが最適化できるコストマネジメントツールとして強力なアイテムとなっています。また公表されている資材単価、納期等も定期的に調査・分析を行い、プロジェクトにおける多角的かつ効果的なデータ活用、戦略の立案に役立てています。例えば、データベースは以下のようなシーンで活用します。

    ■工事費実績の確認、コストプランニングの支援
    全体工事費、全体工事費㎡単価、各種目構成比率について、建物用途ごとにどのような傾向があるのか把握できます。また、建物代表数量あたりの単価分析が可能です。略算プログラムと連動することで、詳細なコスト設定・確度の高いコストプランニングを可能にしています。

    ■躯体金額・数量のチェック
    躯体歩掛り、躯体工事費比率について、長年のデータ蓄積に基づいた傾向が把握できます。さらに、概算で算出した躯体数量とデータベースの実績数量との比較を行い概算工事費の精度を高めています。

    ■設備原単位単価の確認、
    概算金額算出の精度アップ
    電気・空調・衛生の全体実績工事費、設備項目ごとの実績について、建物用途の傾向がどのようにあるか確認できます。また、設備設計において特徴的な原単位あたりの実績単価の出力により性能比較、コストスタディを行い概算工事費の妥当性、工事費の精度を高めています。

知識と調整力で
プロジェクトをつなぐ仕事

「私たちコストマネジメント室は、プロジェクトの初期段階から工事段階までの継続的なコストコントロールを通じて、設計の方向性に深く関わり、プロジェクト全体の質を向上させます。コストは品質・スケジュールに直結するため、クライアントとの信頼関係に大きな影響を与えます。責任は大きいですが、自分が携わった建物が竣工を迎えた瞬間は、自分の仕事が形になったのだと実感できます。
» コストマネジメント室社員紹介

コストマネジメントは、コストの知識だけでなく、意匠、構造、設備、施工の知識も求められるため、建築全般に通じたコストのプロフェッショナルとして成長できます。知識以外にも、多様な立場の人をつなぎ合意形成や意思決定を促す調整力や交渉力等の高いコミュニケーション能力が求められます。また、世の中の動きを見据えて、物事を俯瞰的にとらえられるバランス感覚も必要です。
久米設計ではそれぞれの職種に特化した教育プログラムがあります。このプログラムでは、経験年数に応じて身に着けるべきスキルが明確に設定されています。自分の成長を客観的に把握できるため、目標に向かって着実にスキルアップすることができます。
» 久米設計の人材育成プログラム

コストマネジメントは、プロジェクトをコスト面から支え、推進することで『人の思い』『まちの未来』を形にできる仕事です。私たちはこれからも、チームとして専門性を高め続け、建築の可能性を広げるコストマネジメントを追求していきます。」

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