Hamura Lifelong Education Center

「羽村市生涯学習センター」

複合化により多様なネットワークを生み出す

この施設は、公民館通りを沿道の公共空間(公園・学校)へのアプローチ軸と位置づけ、そのシークエンスを強化し街区に新たな整合性を持たせるため、図書館、公民館、劇場という3つのエリアを有機的に組み合わせ、様々な歩行者ネットワークを誘発する狙いで計画された。
施設を円形に穿ったような形状のサンクンガーデンから、地下1階?3階の内部や、そこに設けたシースルーエレベーターや階段を通る人々の動きや活動が見渡せるようにしている。また図書館も公民館通りに開いた構成としているので、互いに見渡せる関係性がつくられ、単体施設には無い魅力と来館者の複合利用化を促している。
敷地は、戸建住宅が主体の住宅地にあるため、劇場のフライタワーは敷地の南端に位置させ、日影の影響を極力押さえたものとした。また上階をセットバックさせることで、高さを周囲の住宅のスケールに合わせている。敷地周辺には、公園や生産緑地の雑木林が点在している。セットバックでできた屋上を含めて敷地内を緑化し、歩行者ネットワークをつくることで、点在する緑を繋ぎ合わせ、市民が散策できる「みち」を形成し、施設の偶発的な利用も実現できたと考えている。

・受賞:
東京建築賞/日本建築学会作品選集/日本建築家協会優秀建築選
竣工年
2005
所在地
東京都羽村市
延床面積
9,590㎡
階数
地上5階地下1階
構造
RC/SRC/S

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