計画地は市役所として昭和13年から市役所通りのアイコンとなり永く市民に親しまれてきた既存旧本庁舎の跡地であり、また、川崎駅から小売店舗や飲食店などの、まちのにぎわいが連続する市街地でもある。この旧本庁舎の歴史的な価値を継承しながら、旧本庁舎を再現した復元棟と高層棟の間に半外部空間の立体的で開放的な都市空間であるアトリウムを配置し、まちのにぎわいに寄与すると共に、多摩川の浸水災害を受けない中間階免震構造や地震時に天井材落下の恐れがない無天井執務空間など、あらゆる都市災害を想定した。また、コの字形状のプレキャストコンクリート板の外壁の内側を換気ボイドとして利用したエコマルチウォールの自然換気システムや窓周りの彫を深くすることによる、徹底的な日射抑制などによりZEBReady(BEI=0.47)を実現した。まちの「にぎわい」をつなぎ、市街地における「防災」と優れた「環境」性能を備えた、新しい都市型防災庁舎のあるべき姿を実現した。
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▷中間階免震による超高層 LCB