市民や鳥取市を訪れる観光客の誰もが気軽に訪れ、くつろぐことができる屋外のオープンスペースとして、４つのにわ（オモテのにわ、トオリにわ、ナカのにわ、オクのにわ）を整備している。トオリにわに面して庁舎棟と市民交流棟を配置し、窓口カウンターや多目的スペース、市政や市民活動の情報発信スペース、コミュニティスタジオ、カフェなどを低層階に集約することで、使いやすく、市民の交流を育み、まちづくりの拠点となる庁舎を目指した。総合防災拠点にふさわしい安全性能を備えた庁舎とし、敷地全体を約1.2ｍかさ上げすることで水害に備え、避難場所となるオクのにわや災害活動拠点となるナカのにわ・トオリにわなど、屋外スペースも含め敷地全体が災害拠点となる計画とした。庁舎内にエコボイド（吹抜け）を分散配置して、ソーラーチムニーによる自然換気や昼夜の温度差を利用したナイトパージを行い、自然エネルギーを積極的に活用している。