明治大学アカデミーコモンは、「教室・研究関連施設」、「1200人収容の講堂と会議室」、「博物館」の三つの施設で構成する複合建築だが、施設全体を少子高齢化時代に対応する渉外学習施設として計画している。
都心型キャンパスの特徴は、キャンパス周辺の施設や機能をあたかも「大学の一部」として享受できるところにある。それは同時に、大学環境と周辺との間で、相互に影響しあい補完しあうことを意味する。建物の配置計画では、キャンパスと呼ぶに相応しい開放的なオープンスペースを、明大通りに面して確保するアイデアからスタートした。そのため建物は出来る限りコンパクトな形状にし、地下階に「博物館」、地上階に「講堂」と「教室・研究関連施設」を積層する計画になった。
開放的な生涯学習施設とする意図から、建物はガラスカーテンウォール(高断熱高気密高性能の建築外装システム)の透明性の高い外装の建築として計画しており、昼間は(講堂を含め)窓面やトッポライト通して自然光を十分に享受し、夜間は自らの光を外に向けて発行する等、内外共に光を意識し計画している。