本計画は建物単体の整備だけでなく、緑豊かな運動公園内の施設としてのあり方、隣接するアリーナ棟やスタジオ棟、その他の公園内施設との連携・繋がりを重視した計画・整備が求められた。計画地は東西に4m程度、敷地北側とは10m程度の高低差がある傾斜地に位置する。施設は前面道路からセットバックさせ、地下にプールを設置し、前面道路や北側住宅への日影や圧迫感軽減に配慮した構成としている。公園利用者の憩い・交流の場として、プール屋上のルーフガーデンや前面道路に面したエントランス広場、プロムナードを整備した。それらを遊歩道・階段で公園内散策路までつなぎ、公園内のネットワークを形成し、公園全体の活性化を図った。外装は既存のアリーナ棟・スタジオ棟との調和を図り、モノトーンを基調とし、コンクリートやガラスのシンプルな構成としている。スタジオ棟の特徴的なテラコッタルーバーを隣接する階段室に設け連続性を表している。