センターコアでロの字型の廊下と住戸というシンプルな平面構成で、東西に長辺のバルコニーを設けている。マンションのバルコニーには戸境壁、雨樋、空調室外機、給湯器、ベントキャップ、避難はしご、手摺など多くの要素が現れてくる。形状と仕上の異なる2タイプのGRC製マリオンをファサードに散りばめることで、それらの要素を背後に整理して配置し、統一感のあるファサードと環境負荷低減を実現している。
幅の異なる2つのマリオンを一組として、階ごとにその配置を互い違いにずらすことで芝浦という土地を想起させる波のイメージをリズミカルに表現している。
GRC製マリオンを用いることでマンションらしいファサードから脱却した外装を生み出すことと、内装はホテルの様なワンランク上の設えとすることを今回の設計コンセプトとして追求した。