本計画では、2つの既存キャンパスの中間に位置する新キャンパスに大学のグローバル教育の象徴的、かつ実践的拠点を設けることが求められた。本建物は、大学の新たな顔として、来訪者を迎え入れる門となるよう計画し、誰でも自由に通れる貫通通路を設けることで、2つの既存キャンパスをつなぐ役割を担うとともに、地域に開かれた大学を体現するつくりとした。内部は、グローバル教育の一環となるアクティブラーニングを実践する場として、5つのリンク形状の室から構成している。自由なデスクレイアウトを促す形状で、人が輪になり、対話するときの形でもある。リンクの周囲はラーニングコモンズと位置付け、様々な学習スタイルに対応できる変化に富んだ自学自習の場を設けた。相互に視線が通るよう考慮し、見る、見られる、緊張感ある学習環境とすることで、グローバルに活躍できる人材育成を支援する場とした。