Ichinomiya City Hospital

「一宮市立市民病院」

縁側空間による潤いある療養環境

日頃から地域住民や隣接する小学校、高校の学生が利用する都市公園に面した既存病院の増築である。建物は緩和ケア病棟や外来化学療法センターといった痛みを和らげる療養環境、そしてICUや感染・結核病棟等の長期間の治療環境が求められ公園の緑に囲まれた環境を如何にして治療空間に取り込むかを設計のテーマとした。その手法として、総合設計制度を適用することで公園と連続する自然環境をもつ公開空地を確保し、建物周囲の庇のある縁側空間である緑化バルコニーを設置し治療環境と周囲の自然環境をつなげる役割を持たせた。緑の縁側空間は公園の緑と一体的な緑の景観を形成し地域に潤いを与え、更に建物内部のどの場所に居ても身近な縁側の緑化とつながる生命力あふれる公園の樹木が感じられる癒やしの療養空間を提供している。このような内と外をつなげている緑の縁側空間がまちなみに潤いと癒しの景観を形成している。またPCaバルコニーとアルミ庇は春分から秋分までの直射日光を遮る角度や寸法を検証し、室内の温熱環境にも配慮した。織物柄のタイルは「一宮らしさ」を表現している。

・受賞:
愛知県まちなみ建築賞
・写真撮影:
ロココプロデュース
竣工年
2018
所在地
愛知県一宮市
延床面積
8,858㎡
階数
地上6階地下1階
構造
SRC/S

DESIGN STORY 癒しと潤いをあたえる
縁側のある病院

お問い合わせ

弊社への依頼、相談などにつきましては、以下よりお問い合わせください。

Ichinomiya City Hospital

Ichinomiya City Hospital