本校は緑地公園の一角に、7校統合による小中一貫校として計画された。文部科学省の支援事業にも採択された市内モデル地区として、陶磁器産地の歴史ある地域特性を活かしつつ、子どもたちを中心とした学校・家庭・地域の新たな「出会い」と「協働」の場となることが求められた。また、小中一貫校の特徴である多様な授業形態や乗り入れ授業への対応も課題であった。
まず、交流ゾーンを教室ゾーンが取り囲む配置により、学年のまとまりと交流の両立を目指した。教室と連続したワークスペースや学年ユニットに挟んだ多目的室により、多様な授業形態やクラス数増減にも対応可能とした。交流ゾーンには、図書を中心とした交流の場「登り窯ステップ」を計画。日常動線でありながら、高低差を活かし子どもたちの居場所となり、自然に交流が生まれる空間とした。登り窯のシステムを模した校舎は環境装置としても機能し、小中一貫校としては初のZEB Readyを取得した。
このプロジェクトの技術を知る
▷小中一貫校初のZEB Ready